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ソウルのAI音楽企業が10月26日、AIプロデューサーの5曲入りバラードアルバムを発表し、このアーティストが自社の制作であることを初めて公にした
ソウルを拠点とするAI音楽企業のポザラブス(Pozalabs、포자랩스)は10月26日、AIプロデューサー「Steal Saturday」の新アルバムを発表し、このアーティストを自社で制作したことを初めて公式に明らかにした。
Steal Saturdayはこれまでひとつのジャンルにとどまってこなかった。デビューシングル「Anything」とEP「Contrast」は、ハイパーポップ、エレクトロポップ、ハウス、R&Bを行き来するエレクトロニック作品だった。新アルバム『それでも、今日は』(그럼에도, 오늘은)では、バンド編成やアコースティックギター、ストリングスを軸にしたバラードに転じた。収録5曲は、思い描いていたのとは違う人生を歩みながらも前に進み続ける人々を描いている。

5曲に3人のゲストボーカル
1曲目でタイトル曲の「夢のかたち」には歌手のナラン(나란)が参加した。いまの自分が想像と違っていても、幼い頃の夢に向かって費やした年月には意味があると歌う。ミュージックビデオでは、疲れ切った主人公の部屋が海や宇宙へと広がっていく。
1980年代の韓国フォークやバンドバラードを思わせる歌声のソ・ジョンギル(서정길)は、作家を志しながら生計のために漁師として生きた男性の物語「私にも夢はありました」(제게도 꿈은 있었습니다)を歌う。Eliot Rueは「思い描いた一日ではなくても」(그리던 하루는 아닐지라도)と、ラストを飾る「FOMO (Fear Of Missing Ordinary)」を担当した。ストリングスを中心に編曲した「母が送ってくれたおかず」(엄마가 보내준 반찬)では、Steal Saturday自身がボーカルを務めている。
作曲APIから自社アーティストの前面展開へ
2018年に設立され、ソウル・瑞草区に本社を置くポザラブスは、AI音楽生成モデルを開発してAPIで提供するほか、人間のエンジニアが仕上げるオーダーメード楽曲の制作や、AI音楽教育サービスの開発を手がけている。ホ・ウォンギル(허원길)代表は2025年8月の韓国紙ファイナンシャルニュース(파이낸셜뉴스)の取材で、他社が同社の生成技術を使ってサービスを構築できるAPI事業が主力だと語っていた。ポザラブスは、MIDIベースの自社モデルは特定の曲を模倣するのではなく、和声の規則を学習すると説明している。
CJ ENMは2022年10月の出資でポザラブスの第2位株主となった。ポザラブスは2024年1月、楽曲・歌詞・ボーカルをまとめて生成する「LAIVE」のベータ版を公開し、同年10月にはAIが作った下書きを専門家が顧客の要望に合わせて仕上げる法人向けサービス「POZA Studio」を始めた。
韓国の音楽著作権団体、AI規定を22日で撤回
韓国にはAIを使って作った楽曲の登録や表示に関する基準がまだない。アジア経済(아시아경제)の8月31日の報道によると、韓国音楽著作権協会(KOMCA)は8月3日からAIを活用した作品の登録受け付けを始めたが、対象は人が作詞・作曲・編曲を実質的に担った場合に限っていた。しかし文化体育観光部がより幅広い議論を求めたことを受け、8月25日にこの規定を撤回した。テキストのプロンプトだけで生成した楽曲は当初から対象外だった。KOMCAなど6つの音楽団体は、ストリーミング各社とAI制作音楽を判別する共通ツールの導入を進めている。
ポザラブスは今後もさまざまなジャンルで作品を発表し、アーティストとのコラボレーションを増やす計画だとしている。